常念山脈(長野) 常念岳(2857m) 2021年9月11日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 2:07 三股駐車場−−2:23 三股−−4:10 2170m肩−−5:26 前常念岳−−6:06 常念岳−−6:33 前常念岳−−7:23 2170m肩−−8:21 三股−−8:31 三股駐車場

場所長野県安曇野市/松本市
年月日2021年9月11日 日帰り
天候曇後雨後曇
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場「公式駐車場」より先にも林道沿いに駐車余地あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望晴れれば文句なしの大展望
GPSトラックログ
(GPX形式)
トラックログを誤って消去してしまったので無し
コメント各種天気予報では雨は降らないことになっていたが見事に降られ、山頂では写真を1枚撮影しただけでとんぼ返り。ボロゴアとボロ靴のためびしょ濡れになってしまった。帰りには4羽の雷鳥に遭遇できた




三股駐車場ゲート 三股分岐。今回は右へ
2170m肩。まだ真っ暗 森林限界境界の梯子
安曇野、松本の夜景 徐々に明るくなり八ヶ岳、南アルプスが見えた
避難小屋。雨がポツポツ降り始めた 前常念岳の1等三角点
常念岳山頂を見る。まだガスはかかっていない 大天井岳方面も雨で煙り始めた
常念小屋。明るさ不足でブレまくっている 常念小屋への巻道分岐
常念小屋との縦走路に合流。本降りの雨 雨の常念岳山頂。写真を1枚撮影して即下山開始
山頂から前常念方面。ガスで見えない すれ違ったトレラン3人組
避難小屋まで下ってもまだ雨が降っていた でも頭上に青空が出ることも。雲は稜線付近だけらしい
一部紅葉が始まっている 雷鳥ペアの雌
雷鳥ペアの雄 別の雷鳥2羽。親子だろうか?
この付近では雨は止んでいた 雨の外に出たので尾根がはっきりと見える
ミヤマアキノキリンソウ。この時期は花は少ない 2170m肩
長靴登山者とすれ違った。俺も常念岳でやってみるか 沢の水量は多め
三股分岐 林道終点
ゴマナ 三股駐車場は満車


・今週末は金曜日は好天で土曜日は曇、日曜は再び晴れの予報だが、土曜は雨の予報は出ておらず下界の降水確率は10〜20%と低い状態なので雨は無しと読んで土曜に出かけることに。「てんくら」の予報も土日とも「A」が並んでいた。もう花の時期は完全に終わっているので花が多い山を選んでもしょうがないので、行き先は久しぶりに常念岳とした。この時期は気温が下がって水の消費もほとんど無いだろうからルートは三股からとした。

・金曜夜の三股駐車場は意外と車が入っていておそらく6割くらい埋まっていた。今日の天気が良かった影響が大きいだろう。土曜朝に下山した時には満車で、第二駐車場も満車で路側にたくさん駐車していた。

・夜中1時過ぎに起床。朝飯を食べて2時過ぎに出発。上空は星は見えないが雨やガスもかかっていないので問題無し。出発してしばらくして車の中にザックカバーを忘れてきたことに気付いたが、雨は降らないだろうとそのまま進んだ。

・林道終点には2台の車あり。蝶ヶ岳ヒュッテの関係者のものだろう。この時期は登山指導所には人は入らないはずなので帰りも無人だろう(実際に無人だった)。林道を振り返っても登山者の明かりは皆無であった。真夏の時期なら夜中でも1,2人の光が見えるのだが。秋になった証拠だろう。

・久しぶりに三股から常念岳方面へ向かう。一ノ沢ルートと違ってこちらは急な登りが連続するので効率がいい。ただし水場が無いのが難点だが、今の時期の気温なら水は不要だろう。道はやや細いが一級の登山道であるのは間違いなし。一ノ沢と違って登山道上に水が流れていないのはありがたい。今回も防水性皆無まで劣化したボロのゴア靴である。この靴も底が限界近くまで摩耗しているので、今年が最後の活躍の場だろう。

・樹林帯をジグザグに登っていく。気温はさすがに真夏よりずっと低く、扇は使ったが濡れタオルの出番は回ってこなかった。虫ももういないので虫よけも不要だ。ライトの光で虫が寄ってくることがない。

・標高2170m肩でようやく傾斜が緩むと同時にしばし道が湿っぽくなる。再び登りになるまでの我慢で、泥沼の縁を歩く。再び登りに変わると尾根が狭まり徐々にシラビソの高さが低くなり森林限界に近付きつつあることが実感できる。

・立ったハイマツが登場すると標高2360m付近の梯子が森林限界の境界で、これを登れば花崗岩の巨岩が積み重なった開けた斜面に変わって立木が皆無になる。まだ夜中なので周囲の展望は無いが、前方には北穂高小屋の明かりと穂高連峰の稜線がシルエットとしてはっきりと見えており、曇ってはいるが穂高にはガスがかかっていないことが確認できた。これなら常念岳も大丈夫だろうと一安心。

・続いて花崗岩が風化した白い砂の尾根の急登の連続。オスの雷鳥の「グェー」という鳴き声がすぐ近くで聞こえたのでライトを照らしたが、どうやらハイマツの中にいるようで姿は見えなかった。振り返ると安曇野、松本市街地の夜景が輝いていた。

・もうすぐ避難小屋まで上がってきてやっと周囲が明るくなり始めた。やはり頭上は曇りで、いやらしいことに夜明け前は見えていた穂高の稜線にはガスが絡んで稜線は見えなくなり、斜面は白くモヤっているではないか。あれは雨が降っている証拠で、あの雨がこちらにやってくるのかどうかが問題だ。まさか雨が降るとは思っていなかったのでザックカバーは無いし、ロングスパッツも無い。残念なことに雨は徐々にこちらに向かってきて、常念岳と蝶ヶ岳を結ぶ稜線も白く霞みだし、前常念岳に達する頃にはとうとう雨が降り出して、ボロいゴアを着用。ザックカバーが無いのでゴアの上着はザックの上から羽織った。ゴアを着ると蒸れてしまうが、これならゴアが体に密着しないので蒸れる心配はない。ただし前のジッパーは閉じることができないので、雨風が強まると体の前方が濡れてしまうが。

・最初のうちは雨はポツリポツリ程度だったが徐々に本降りになってきて、登山道にはみ出したハイマツがたっぷりと雨を含んで足元を濡らすために、靴の中までびしょ濡れになってしまった。西寄りの風がやや強いので体を横向きにして前面に雨を受けないようにして歩いた。

・しばらくは常念岳山頂にはガスがかからず雨だけだったが、常念小屋からの登山道に合流する頃には山頂部はガスの中に入ってしまった。この雨でも僅かながら常念小屋から登ってきた登山者に遭遇。散発的に3人だけだった。

・無人の常念岳山頂に到着。雨は強くガスで何も見えない。これでは休むどころの話でないので写真を1枚撮影しただけで即下山開始。傘でも持ってきていれば雨をしのぎながら飯が食えたのだが、ゴアを着ているとはいえ雨に打たれながらでは・・・・

・標高が落ちるに従って徐々に雨の強さは弱まってきたが、前常念までは雨具が必要な強さだった。この雨でも軽装のトレラン姿の登山者数人とすれ違った。私と同じく雨の予報が無かったのでやってきたのだろが残念だろう。前常念付近が雨の境界らしく、雲が切れると頭上には青空が見えることもあったが、それでもしつこく雨が落ちていた。急な下りにかかると雨はほぼ止んだが、濡れた体では寒いのでゴアを着たまましばらく歩いた。ここでは10人くらいの登山者とすれ違ったと思う。穂高は見えないが雲がかかっていた蝶ヶ岳への稜線が見えるようになり、雨で白く霞んでもいない。早朝よりもだいぶ天気は回復したようだ。

・帰りには計4羽の雷鳥に遭遇。最初の2羽は雄雌のペアで、登山道上にいて私に驚いて飛び立ったので発見できた。着地した場所も登山道脇だったのでじっくりと写真撮影できた。次の2羽も登山道上にいて私に驚いて飛び立ち、これまた着地点は登山道脇で写真撮影に最適だった。天気が悪いのでこれだけライチョウに出会えたのだろう。

・樹林帯に入り2170m肩でゴアを脱いで半袖半ズボンの姿に。だいぶ濡れてしまったが、登山口に到着するまでに体温でかなり乾かすことができた。樹林帯ですれ違ったのは計20人前後だったと思う。これから天候が回復するといいのだが。まあ、明日は晴れの予報なので基本的には天気は上り調子のはずだ。ただし、この日に爺ヶ岳周辺を歩いていた複数の人の話を聞いた限りでは、この日はずっと断続的に雨が降っていたとのこと。下界の天気はそれほど悪くなかったのだが、山の上だけ悪かったようだ。

・三股分岐に到着すると蝶ヶ岳へ向かう登山者のクマよけ鈴の音が響いていた。林道終点から駐車場までにすれ違ったのは数人。まだ時間が早いのでこれから登る人も結構いるようだ。林道の樹林の隙間から見上げる蝶ヶ岳へ続く稜線には再び雲がかかっていた。

・三股駐車場に到着。既に駐車場は満車で路側まで車が溢れていた。まあ、あの天気予報では当然だな。アスファルトの路面は濡れていたが今は雨は降っていない。濡れた衣類を着替えて駐車場を離れたが、駐車余地にはあちこちに車あり。タクシーも上がってきて夏山シーズン真っ盛りと変わらぬ車の入り方だった。

 

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